現から離脱して鑑賞する短編映画は 正直な所 キャスティングが最悪である 旧友や前の職場の人間ばかり 大根役者の大根芝居 見るにも耐えないが 極め付けは 私の心に揺さぶりを掛けてくる事だ 現へ帰還して振り返る あの短編映画 悲しきかな それとも幸いかな ストーリーやキャストは薄らとしか思い出せないが 私が目蓋を開くと 滴り落ちるものがあった 布団に染み付く匂いが 妙に懐かしくて
〔2006,03,26/散文詩〕