ナイフ

見出せる程度の傷 そんなアカラサマな勝ちで
僕を泣かせるだなんて無理だよ 血も出ない

無関心を装ったって この首には鎖と過去が繋がれる

まだ始まりの音を聴いてない なのに手に持つ刃はボロボロで
錆びてキレアジの死んだ主張 無防備な尾にさえ届かない


痛みが分かる程度の傷 そんな一時的な価値で
足元の泥濘(ぬかる)みさえ気付かず墜ちて行く

月の盈ち虧け(みちかけ)に似ている イッタリキタリを繰り返す想い

まだ終わりまで距離はあるのに 柄の先のボクはボロボロで
誰かの涙で濡れた光 黒々と瞳を侵してく


擦れる声 濁る言葉 腐った鉄の臭い 土に滲む赤

まだ始まりの音を聴いてない けれど残りの歩数はきっと……
毀れ始めた心のナイフ 叫べなくなるその時までに

まだ終われない まだ終われない 

music by:遠来未来  [Knife]



〔2006,05,06/歌詞〕