小さい僕の中の 大きなもの

大きいものが 僕の中にある
そんな僕自身が この世界から見て 目に映らないほど小さいのは知っている

僕が過去 生きていたという事実を知っている人間は
400字詰め原稿用紙に書き切れるほどしかいない
僕が今 死んでいないと確信を得ている人間は
両手合わせて10本の指で数え切れるほどしかいない

僕が今 大声を張り上げたとして その届く範囲は酷く狭い
更にその中で 僕の言葉を受け止めてくれる人は 果たして1人いるのだろうか
――なんて
そんな小さな事ばかり考えて生きてるから きっと僕は この世界から見て小さいままなんだ

大きい中の小さいは 計り知れないのに比べて
小さい中の大きいは やっぱり小さいのかな
マルで囲った部分しか 世界に現れないのなら
僕のマルは 歪であってと願う

その大きさは きっと僕しか知らない 




〔2006,08,09/散文詩〕